今週のお題「もしもの備え」
今やコロナで世界中が被災しているが、日本は元々災害と隣り合わせの歴史を歩んできた列島、近年は毎年のように地震やら台風やら、災害がさらに図々しく暴れるようになってきた。津々浦々規模の大小はあれ、被災者ばかりの国になってきている。かくいう私もそこまで深刻にはならなかったが経験済だ。その時痛感した、自分の生きる力の脆弱さ。幸い備蓄品があったため難は免れたが、念のため買い出しにいったスーパーの混雑具合に辟易し並ぶのを断念した記憶がある。(皆様も日々の水、食料等の備蓄は忘れずに)
人混みや長蛇の列を極力避け、一匹狼ならぬ一匹チキン野郎として競争から逃げまくって生きているので、当然といえば当然なことだが、サバイバル時に真っ先に死ぬタイプだと思った。
それにくわえ災害時に飛び込んでくる悲惨なニュースの数々に毎回メソメソしてしまうので生きる力以外の力も相当弱い。以前台風で被災された老夫婦の夫が妻を助けたあと流されていったという悲しい記事を読んだ時に、なんともいえない無力感に襲われた。 記事から読み取れることは少ないし、想像があっているかもわからないのだが、長年連れ添ってきた夫婦だったとして、助けて力つきた旦那様の気持ち、助かった奥様の気持ちを少し考えただけでたまらなかった。
こういう時に自分の命をかけてでも大切な人を守ろうとする行動がとれる人はとても尊い存在だ。それと同時に遺された人の苦しみはとても他者が容易く共感できるレベルの気持ちではないだろう。ただ命をかけて守られた大切な命、大切な人の死を乗り越えられなくても、心の中に住んでいる亡くなった人と共に残りの人生を前向きに生きてほしい。
私もいざという時誰かを守れる人間でありたいし、逆に守られた時に辛くても耐え忍び前向きに生きていけるくらい強くありたい。ただ前述のとおり、今の私の生きる力では野垂れ死ぬか、仮に生き残れたとしても、前向きになれそうもない、ついでにいうと誰かを守れるような立派な人間にも程遠い偽善者な為、やっていることといえば募金や寄付(スーパー少額)ぐらいだが、今も被災している人、災害に怯えて過ごしている人がいることを忘れてはいけないし、気にかけることこそが気持ちの備えに繋がっていくはずだ。